原発の話

今思うとぞっとするような話だが、鳩山民主党政権時代は54基ある原発を、将来は80基くらいに持っていこうという計画すらあったのも事実である。福島第一原発事故以来、原発の新設も国内では困難になってきたのが現状である。昨日、人口500万人規模であるフィンランド原発の現状がTVで紹介されていた。


ただただ残念なのは、日本は原発先進国といいながら、万一の事故に対する備えや使用済み燃料の保管や廃棄物処理の計画すら、国民には安全神話ばかり聞かせて、受け入れ地区は補助金漬けにし、政治は何も広く国民に明らかにしてこなかった。放射能の恐ろしさを事故をきっかけに初めて公開されたのも最近である。


歴代の政権を選挙で選んできた国民にも責任はあるが、これまで詳しい話はあの事故が起きて大混乱を招くまで、国民には何も知らされてこなかったことも事実である。フィンランドのような小さな国家がどのように国民を説得してきたかを日本の政治家も官僚も他国に学んで勉強してほしいと思う。