終わらない夢

我々世代にとって三浦雄一郎と言えば、プロスキーヤーとして憧れの的であったが、その三浦雄一郎さんが3度目のエベレスト登頂を目指して昨日、日本を出発されたようである。冒険家の1人であるが、80歳でのエベレスト登頂が成功すれば世界初の快挙のようである。これまでの栄誉を讃えると共に三浦さんが怪我無く、無事に生還されることを心からお祈りしたい。


先日、「太平洋一人ぼっち」で名高いヨット航海士の堀江健一さんが、関西ある某高校の校長に就任されたという記事を見た。三浦さんも堀江さんも70代後半から80歳にかけての人だが、ご両人とも夢への終わらない挑戦意欲をお持ちの方である。登山家の故植村直己さんは、残念ながらマッキンリーの登頂を目前に突風事故に遭われてしまったが、冒険はまさにリスクそのものである。


先日、世界サッカーのロシアチームに所属している本田選手のインタビューを見る機会に恵まれた。年齢に関わらず一流と言われるスポーツ選手の、挫折にもめげない、飽くなき夢に対する人の何倍もの努力には敬服してしまう。我々の仕事の世界でも、人の何倍も努力する人には決して勝つことは出来ない。いくら才能に恵まれていても夢に向かっての努力と謙虚さがなければ成功しないと言えよう。

自由という尊さ

何年ぶりでしょうか、久しぶりに北朝鮮拉致被害者である蓮池薫さんの話を、昨日、今日のラジオ深夜便を通して聴きました。


同じ日本人同士として、とても生き甲斐を感じて毎日を過ごしていらっしゃることを確認できて、私自身、第三者としても嬉しい気持ちです。


国と国の政治による外交は困難さを極めますが、お互いの信頼関係を築き上げて、各々の政治が取引カードを用いて解決していくしか術はありません。


軍事力で対等を計ろうとしても、情報化社会の今日では民衆の不満を抑えることには限度があります。その事を理解し、解決の糸口を目指す為政者の登場が必要です。

不遇は人を育てる

luckycherrymame2013-03-27

長い人生において、人はどこかで何らかの不遇な経験をすると思います。しかし、要は考え方次第で人生はどうにでもなります。


他人は気の毒だと見ますが、前向きな考えを捨てず復活の夢を諦めなければ、順調な時より更に人間としてもっと成長するでしょう。


不遇も苦労も、お金で買えない貴重な経験ではないでしょうか。私は幼い時、小学校も満足に出ていない尊敬する祖母からその事を学びました。

司法の英断

昨日の広島高裁の衆院選無効判決は、主文からしても画期的なものだった。なるほどと唸るような気持が私自身も沸いてきた。三権分立における司法の独立性を示した勇気ある判決だったと思う。最高裁の判決をも軽んじて、長年に亘り政治家が選挙制度においてサボタージュしてきたことへの強制的判断が示されたものだといえる。


国民主権と言いながら、政治家は大多数の国民の意向に沿わないような政策を強権で執行することもある。違憲立法審査権は司法に与えられた国民の訴えに唯一応えられる権利でもある。選挙制度に対して判断するのは司法の役目ではないと、随分前に首相経験のあるベテラン政治家がメディアに語ったことがあるが全く論外だと思った。


新政権になって順風満風のように見られているが、謙虚な姿勢で反省の上に立って、期限付きで選挙制度が論じられて結論が出されないと、次期選挙でしっぺ返しを招かないとも限らないだろう。何度か話したことがあるけども、政治家は我田引水の商売の上手い政治屋ではいけないと思う。

内観法

先日の新聞に、教育格差は止むを得ないとする世論が過半数を超えたとの記事を見かけました。所得格差を教育格差まで影響を与えないことが、これまでの日本の良さでもありました。所得格差は教育格差を生み、教育格差は社会的格差を生み、引いては精神疾病や犯罪の増加にも繋がると思います。本日は、ラジオ深夜便に登場なさった内観法の創始者である吉本伊信という方のことをご紹介します。(Wikipedia参照)


精神医学や心身医学にも応用されている精神療法に内観法と呼ばれる矯正方法があります。創始者は吉本伊信という方です。内観法は集中内観と日常内観の2つの段階に分けられます。集中内観は研修所や病院などの静かな部屋に1週間こもり、外界とのやり取りを制限し、自分とのかかわりの深い他者(特に母親が重視される)に対して自分がどうであったかを、次の3つの観点から調べるものです。


1.してもらったこと
2.して返したこと
3.迷惑掛けたこと


この3つの観点を「内観3項目」といいます。1時間から2時間に一度、内観者(クライエント)のもとに面接者(セラピスト)が訪れ、面接を行うのです。内観者はその時間に調べた内容を懺悔告白し、面接者はその内容を傾聴します。自分の心を直接掘り下げるのではなく、他者をいわば鏡として外から自分を客観視する点が特徴です。一週間の集中内観により、しばしば劇的な人生観、世界観の転換が起こり、心身の疾患が治癒することが多いと言われています。


日常内観は、集中内観で会得した反省の技術を生かし、日常生活の中で毎日、一定時間、内観3項目を通して自分を調べます。内観は、1960年ごろには有力な矯正手法として全国各地の矯正施設で採用されています。死刑囚ややくざの親分が改心するなど、大きな効果を上げてマスメディアでも取り上げられたようです。


人は、社会に対する憎しみや人に対する妬みがなかなか消えないこともあります。しかし、母親に世話をしてもらったこと、食事でしてもらったことを、母からの立場で考えると、母親の愛情が憎しみも溶かすようです。人間の本質に迫り、深い反省をして仏に変わることで、周りの人のために何をするかを考えます。


内観は人生のたな卸しをすることであり、不平不満を文字に書いては捨てて、幸せだけを増幅させる装置だと言われています。憎しみなども、すべては受け止め方次第で、この世に生かされてきた有り難さを、内観によって心の底から感じさせようとするものです。


このような内観療法精神疾患の治療において広く社会に普及することを望みます。

女性応援団

先日お借りした書籍を二日間楽しませて頂きました。著者は、同じ情報サービス業界でも名前の通った元取締役兼エンジニアの女性です。この方の執筆された書籍がどれくらいの人に読まれているのか知りませんが、これから働く女性に対して自信を与えてくれるとともに、日本という国、これからの社会そして産業界へ、時代と共に変化することを示唆してくれる内容の著書だと思いました。


著者と最近になって親しくさせていただいていますが、著書を読んで、なるほど周囲に認められるだけの実績を積んでこられていることがよく理解できました。業界の中でも人はそれぞれ様々な経験をしてきますが、最終的にたどり着く考えは変わらないようです。IT業界は50年くらいの新しい業界でもありますが、まだ日本で業界の価値がどれだけ評価されているかを考えると甚だ寂しい気持も致します。


著者の考えのように、日本はなかなか欧米諸国のように、企業で女性に活躍の場を与えるという考えのもとに育てようと意識が足りなさ過ぎます。優秀な女性を活用しない日本がこのままでは、欧米諸国に将来も台頭できるはずがないとも言えます。子どもの自立、女性の自立の自ら実践してきた著者が、IT業界に影響を与えてきたものは大きいと思います。結婚して子どもを持とうと考えているOLには是非お勧めの必携の本です。

焦らず、慌てず、諦めず

昨日の日本列島を襲った暴風雨は尋常ではなかった。各地で建築物の倒壊による被害で死傷者まで出たようである。「待てば海路の日和あり」と言うが、私のような咄嗟に行動する性だと危険極まりない。いつも家内に忠告を受けてきたので大分その習性も改善されてきたように思う。今日元気でいられるのも、人並み以上に用心深い伴侶のお蔭かもしれない。


人生も、政治経済も、会社経営も、タイトルに掲げたことが言えよう。あれだけ強風に晒された一夜であったが、一夜明けた今日は一難去って快晴の日和である。自然を決して甘く見てはいけないのだが、時として不運にも思いがけない事故に見舞われることがある。一番大切なものは人の生命である。人は行動において、取り返しがつくことかどうかを見極めなければならない。


政治も経済も生きものである。世界のさまざまな環境に変化に伴なって一喜一憂するのも仕方がないが、冷静、沈着、粘り強く、あらゆる事象へ対処していかなければならない。為政者は諸政策の検証を繰り返して、国民に対して説明責任を果たすような特段の配慮を願いたいところである。そのためには政治の信頼性が欠かせないと考える。