歳月人を待たず

3月上旬まで、私の自宅近くの病院に入院されていた取引先の元取締役の方が5日前に急逝された。長い闘病生活と闘われていたが遂に帰らぬ人となられた。昨年の年末に倒れられて入院されているとの風の噂を聞いて、2月上旬に以前から通院させていた病院をこっそり訪ね、入院されていることが判明したので思いがけもない再会となったので大変喜んでいただけた。


それから2週間後の2月16日(土)に再度見舞いに訪れたが、前回と違いだいぶ話されるようになっていた。ご本人は入院していても回復のめどはないし仕方がないので、3月上旬には退院しようという考えを聞いていた。医者の許可がなければ無理だろうとその時は聞き流していたが、昨日病院を訪問して本当に退院されていたことがわかった。


おそらく自宅療養されているのだろうと、お聞きしていた携帯番号に電話したら留守電になっていた。そのうちに連絡があるだろうと思っていたら、5分後くらいに息子さんの声で、5日前に他界されたとの連絡を受けた。葬式も無事終わったところだと言われた後に、「生前に大変お世話になったとのことを父が話していました」との伝言を告げられた。


伝言のことが確かかどうかは分からないが、最後にお会いしてちょうどひと月であるが、近くの柏尾川の桜もまだ蕾でお話をしようと思っていた矢先であった。もう少し長く生きていていただけたら、川沿いの満開の桜並木の写真をお見せすることが出来たのに大変残念である。現役時代にはよくご覧らんになっていた桜並木だったのである。ご冥福をお祈りしたい。