コンパクトシティ

被災地復興の街づくりにおいて「コンパクトシティ」をつくろうという機運が高まっています。素晴らしい構想が練られることを期待したいと思います。日頃、「小さな村 イタリア」というテレビ番組を毎回欠かさず観ていますが、いつもイタリア地方のコンパクト村の良さを痛感しています。日本にもこんな街づくりが存在すれば老後にもいいのに、と思っていた矢先に日本でも「コンパクトシティ」構想が立ち上がりつつあるということを聞いて少し安心しています。


火事になったらどうするの?というご心配を抱かれる方も多いと思います。確かにイタリヤのコンパクト村はほとんどの家が石造りです。火事になっても延焼は防げるでしょうが、日本の木造家屋の場合には火事の心配があります。防災は街づくりにおいて必須の課題でもあります。火事の延焼に対して完璧ともいえる防火対策が必要ですが、その天もしっかりとした構想を立てて街づくりを勧めていただきたいと思います。


イタリアの地方の村はコンパクトな設計につくられていますが、かつては外敵から村民の身を守るために考えられた造りのようです。現在は高齢者の居住が中心ですが、村人の生活のあらゆる面の連携が取れているのに驚きます。一方で日本の地方へ行くと散村といいますか、ポツリポツリとした家の存在が多いのが現実です。行政効率や生活面の効率が悪いのが、現代の高齢化社会になって初めて気がつきます。