よい父親になるために

今朝、通勤客が行き交う通路で、「よい父親になるために」と書いたプラカードを持って道行く人の前で立っている人がいました。おそらく何がしかの宗教団体なのでしょうか、近くでは政党の街頭ビラ配りなども行われていましたので、政治団体ではないと思います。わたしが気になったのは、現代の父親のありかたを問うているのではないかということです。


今、学校教育では「いじめ」の問題が大きく取り上げられていますが、同時に「モンスターペアレント」による教員のいじめがエスカレートし、精神的苦痛により休職者増えていることも現実的な問題となっています。マスコミは学校における問題だと糾弾していますが、わたしは家庭、特に父親の存在が影響しているのではないかと考えています。


たまたま民法家族法が旧態依然としているとの某新聞記事を拝見しましたが、現行法が戦前の家制度を引きずっていることも、家庭のあり方を現代社会に適合できるよう政治が議論してこなかった責任は重いと考えます。今のような学校だけに諸問題の原因を押し付けるだけでは、学校の諸問題が根本的に解決されることはないと思います。


どこかの関係者がラッシュ時の通勤客に示していたプラカードのことが少し気になりましたので、ここに投稿させて頂きました。家庭とりわけ父親の存在と親としてのあり方を、日本全体でもう一度問い直すべき時ではないでしょうか。家庭と学校の信頼関係を築かねば、親身の学校教育もありえないと思われます。