子育ての重要性

絆と血縁はどちらが結びつきが強いのでしょうか。昨夜私の妻と交わした話題ですが、私生児を持つ親が経済的な理由で子どもを手放すことも世間では多いようです。子どもも他人の手で育ち、やがて成長して大人になり自分の子どもを儲けたとします。つまり最初の親の孫が誕生するわけです。


もし子どもにとって見覚えのない親が会いたいとするならば、親が子どもに手紙を書き、それを見た子どものほうから快い返事が来たならば再会も可能ですが、来なければ会わないほうがいいということです。つまり親子の血の繋がりはあっても、他人と何ら変わりはないからです。たとえ血縁関係はなくても一緒に長く住めば、絆ができます。


かつて戦時中に兄弟が多かった家族が、子どものいない親戚へ物心のついた子どもを預けるようなケースが多く見られました。子どもは一時期さびしい思いをしましたが、親戚がわが子のように愛情を持って育てると、子どもが感じる絆は産んだ親以上に抱くものです。決して産んだ親に怨みを抱くことなく、成人したら大人としての接し方をするようになります。


先日、NHKの番組で住所不定の子どもが全国で9百数十人以上も存在することを耳にし大変驚きました。主な原因は虐待や経済的な理由で子どもが家出をしたことにあるというのです。親が自分のトラブルで子どもを育てることまで責任を放棄してしまうのでしょう。先進国でありながら隠れた部分には諸外国に恥じるような事象もあります。