アベノミクス

昨今の円安・株高の状況がアベノミクス政策の効果であると言われていますが、果たしてそうでしょうか。東北大震災以降、日本の株価は1万円を切り、重い荷物を背負っているかのように見えましたが、自民党政権に代わって風向きが変わったように為替が円安へ、株価は1万円を越えていきました。


しかし、3年前の漸くリーマンショックから立ち直ってきた2010年頃と比較すれば、株価も1割上昇したに過ぎません。最近の株価を見れば確かに上昇率は高いのですが、一方では資源の高騰によるインフレで家計の圧迫も危惧されています。国は財政支出によるインフレターゲット2%を目標にしていますが、国費をいくらつぎ込んでも経済が成長しなければ景気の長続きは難しいといわれています。


規制緩和の大合唱は以前からありますが、政治は選挙に対する恐れのためになかなか思い切った規制の改革をできないところがあります。農業もオランダに学べといわれているようですが、過去に何も輸出強化策として講じてこなかった姿が日本の農業の現状だと思います。果たして、農政に今後どのような具体策が打たれるのか注目したいところです。