人生は不公平?

今朝の早朝ラジオの明日への話題は、夏苅郁子さんという静岡で精神科医をなさっている方の語りでした。札幌出身の方ですが、子どもの頃、父と共に母親の病で相当苦労されたようです。母親の病名が統合失調症だったということを20年間封印して、3年前に明らかにされたそうです。不勉強な私も夏苅さんの母親が罹っていた統合失調症という病気のことが当初わかりませんでした。精神的な病の苦痛は本人しか理解できないものですが、一緒に生活する家族の苦労は尋常ではないようです。


インタビューの中で、夏苅さんは人生は不公平だと話されていました。確かに人それぞれ人生は違いますが、不公平だと考えてしまえば生きていくのも精神的にも辛いものです。私は、自分の人生は天から与えられた宿命だと思い、人とは違うのだと割り切るしかないと思うのです。世の中にはさまざまな病を抱えた方が存在します。健康な人を外見的に判断して、病の自分と端的に比較するから、人生は不公平だと感じてしまうのではないでしょうか。


人生にはいろんな場面があり、人と単純に比較できないものです。人生における不公平な事象は挙げればきりがありません。不公平感の大小は兎も角、すべての人が感じていながらも皆一生懸命にそれぞれの人生を歩んでいるのだと思います。人生の幸不幸は人それぞれで、いつどこから降ってくるか想像できません。人の寿命もまちまちです。だから生きていれば幸せだと考えて、安易に他人と自分の人生を比較しないことだと思います。