今朝のお話

今朝、ラジオ深夜便の午前4時からのの「明日への言葉」に神戸市在住の盲導犬翻訳家の戸井美智子が出演されていた。戸井さんは、昭和28年にヘレン・ケラー女史が初めて来日したときに、子どもだった戸井さんは膝の上に乗せられた記憶を鮮明に覚えているらしい。来日したヘレン・ケラーは、日本全国を回って障害者の差別をなくす運動を懸命に唱えた。その後、日本での障害者福祉法の制定が加速されたようである。


眠りながら聴いたラジオでの高齢で盲目の戸井さんの声がとても弾んでおり、日本版ヘレン・ケラーかと思うほど穏かで、かつ明快な口調でアナウンサーの質問に対して流暢に語られていた。本物のヘレン・ケラーは目も耳も聞こえず、語り口も言葉がはっきりせず、だいぶわかりづらかったようである。現在7匹目の盲導犬ユーザーのようであるが、お蔭でどこへでも自由に1人で出かけることができると、彼女は盲導犬の賢さをうれしそうに話していた。


盲導犬が目の不自由な方の手足となって、物が見える健常者の感覚となるらしい。我々は眼の大切さを頭ではわかっているが、当たり前すぎて感謝する心は忘れてしまっているようである。あらためて、かつてのヘレン・ケラーの偉大さを感じた眠気眼の早朝であった。明日の朝も、果たしてラジオ深夜便を聞けるだろうか、今から楽しみであるが、おそらく静かに眠って通り過しているであろう。


話は変わるが、今日から2月1日。本日の花は「なばな」で花言葉は初々しい、とNHKのアナウンサーが2月らしいと話していたが、調べてみたら誕生花は梅のようである。どういうことだろう?