人生

身の回りの人は、身近な人の存在が亡くなって更に人間的に成長する場合がある。人の死により、一時的には過酷な精神的状況に追い込まれるが、時間の経過と共に、世間の過分な貢献を耳にすることで、亡き人に感謝の気持を再び回顧しながら生きるすべを見出していく。


毎年、多くの方がさまざまな事故や事件に見舞われたり、あるいは不治の病にて命の終焉を迎えている。明日は我が身なので、いつ何時、何があろうとも覚悟は必要だが、なかなか事が起きない限り実感は沸いてこないのが現実である。いざと言うときは「なんとかなる」という気持を内心で多少とも持ちたい。


今回、アルジェリアで起きたテロ事件も未曾有の出来事だったと言えよう。世界にはさまざまな事情を抱えた人たちが住んでいる。日本人は海外の人のために身体を張って努めているが、敵の視点は欧米諸国全般に向けられているので、世界の危険地帯では日本人の国際貢献もリスクが高い。


このような中で、長年に亘り途上国への国際貢献に努めてきた日本の企業人を静かに讃えたいと思う。慎んで犠牲者の皆様に対してご冥福をお祈り申しあげたい。どうか大切で身近な人の死を無駄にしないためにも、周りの方にはしっかり生きていただきたい。