無いと思うな人生運

これは私の知っている人の随筆のタイトルのサブタイトルである。会社訪問に来た学生さんから、どうして社長になったのかという質問を受けたので、たまたまの運とタイミングだったとの話をした。どこの会社に入るにしても、ちょっとしたタイミングと運であることを教えてあげた。我が社の社員も同じだろうし、私自身もタイミングと運で生き延びてきたように思う。しかし、運を呼び寄せることは容易(たやす)いことではない。


学生さんに話したことは、年齢と共に自分の人間的レベルを上げることを心がけなさいと話した。あまり変わらない人とステップアップする人では大差がある。意識して一つ上の役割を担うように自分は努力してきた、という話をした。少子高齢化が進む世の中において、学生さんはこれからの社会の宝なので必ず人材として必要をされるので自信を持ってほしいと話したわけです。努力していれば人生運は必ず到来すると思うので、諦めないで前向きに生きてほしい。


私の知っている方にも人生話を聞いてみると、「男のおしん」と思うほど小さいときから極貧生活を経験されたが、今お会いすると何とも言えないほど穏かさを感じる人である。素晴らしい奥様に恵まれて、今は幸せな人生に辿りついていらっしゃるのが自然に伝わってくるのである。やはり人間は足るを知る経験が必要だとつくづく思うこのごろである。