何のために一生懸命働くの？

「人生を楽しむために！・・・」実は、この週末に地方から団体旅行で出てきた同窓会メンバーの1人が発した言葉である。都会で生活している私もなるほどと、この短いセンテンスに感心した次第である。確かに地方から３拍４日で日本列島を縦断してくると費用も馬鹿にならない。しかし、メンバーは４年間毎月僅かな旅行の積み立てをしてきて、今回の旅行の大きな目標を実現している。

早くも４年後は北海道旅行のために積み立てたいと旅行の途中で話していたそうである。しかし、これまで２０年間にわたり４年に一度開催していた同窓会はやるとして、ミニ同窓会を（歳を重ねてきたからか）２年に一度は催す予定らしい。確かに同窓会も毎年開催できればいいのであるが、全国から集まるとなると費用的にも簡単には行かないというのと、経済的に参加人数が限られてくるからというのが我が同窓会幹事の本音であろう。

人それぞれに人生の楽しみ方はあるので、同窓会へ大人数の出席を期待することはできないが、メンバーから出た言葉は、一生懸命に働いて、楽しむときは楽しまないと、折角の一度の人生が勿体無いということかもしれない。私自身も折角４年間も、彼らが地方で着々とあたためてきた旅行の企画だったので、２泊３日の予定をお付き合いで参加してきた。皆、生涯の思い出に残る旅行だったと大いに喜んで東京を後にした。

最後に、私たちの同窓会には担任の先生方も毎回参加しているが、今回の旅行には２名が参加された。残念ながらもう１名の先生は、病気のために今回の遠方旅行には来れなかったらしい。人生も２０年、４０年と経ってくると、人間生身なので同窓生も先生方も変わってしまうのを実感してしまう。できるだけ長くお互いに元気で付き合いたいものである。