フィロソフィーの重要性

経営哲学というと如何にも堅苦しい言葉に聞こえるが、経営するに際してトップのフィロソフィーがどんなものであるかは非常に大事なことだと思う。おそらく人間性または人格も思想も人それぞれで千差万別であろう。つまり育った環境やこれまで歩んできた人生が、人によって異なるので結果として微妙に違ってくるわけである。


では、どうしたら今の自分より優れたフィロソフィーが身につくかと考えると、多くの人から教えを請い、自らが書物等を通して自己啓発に努めると共に、利他の精神で積極的に行動することなのかもしれない。時として周囲に誤解を招く場合があるが、それはまだ未熟で人間として開発途上だと認識したほうがいい。


人格を磨くというのは非常に難しいが、地道に人や書物そして行動によって学ぶしかない。わたしは妻や子どもが自分を映す鏡のような気がする。家庭に問題があれば、夫である自らが成熟していない証拠だと思う。家庭と企業社会は人間の側面で見ると共通しているのではないだろうか。であるから、子育ては社会にとっても重要な仕事だと考えねばならない。