政治も経済も外交力(営業力)次第

尖閣列島問題に対する日本政府の対応は本当に残念だったが、今更”覆水盆に返
らず”と言っても始まらない。こんな事態になるのは予想できたはずなのだが、
事前に中国政府へ通告したとして日本政府は国有化を宣言してしまった。中国首
脳がプライドを傷つけられたと判断するのは分かるような気がする。


外交は一方的に主張しても相手には通じない。経済におけるビジネスも粘り強い
交渉があって初めて落とし処が判断できるのである。真正面から対等に交渉でき
ないうちから双方の懸案問題を片付けてはならないと思うのである。72年の国
交回復から今日まで、政治レベルの日中間の親近感が高まったとは到底考えられ
ない。


日本は隣国中国と、将来とも経済面でも安全保障面でも仲良くやっていかなけれ
ばならないのであるから、相手の立場を理解しながら外交は着々と進めていかな
ければならない。中国も韓国も反日教育がなくなるまでは政治家の責任である。
両国とも反日教育をしている限りは、まだ精神的に途上国と考えていいと思う。


日本政府はもっと自信を持って、相手の出方に対しても懐が深くなければならな
いと考える。外交は一方的な主張だけでは通らないということを、しつこいよう
だけれども申し上げたい。お互いに信頼感があれば多少の無理も通るが、無けれ
ば紛争の火種になりかねない。慎重には慎重を期すべきだと思う。