政界の動きに一言

(日中両国で井戸を掘った)立役者の周恩来訒小平そして田中角栄のお三方は、今の日中関係の政治の現状を見て、お墓の中で何をか言わんとばかりに心配しているのであろうか。1970年の日中国交回復以来40年を経たが、両国の政治的友好関係はまったく進展していないかのようである。


原因は、双方の首脳に疑心暗鬼ばかりで、心の寛容さが人間的信頼関係の上に観られないからである。これほど隣国なのに、双方の国が政治的に距離を感じてしまうのは非常に残念である。領土問題も早くから双方で努力していれば今日のような事態には少なくともならなかったはずである。


日本の政治も政権がころころ代わり、一年おきに登場する日本の首脳の発言は信頼されていないので、外国から見てもどう対処すればいいのかわからないのが現実であろう。民主党自民党も、一枚岩で国を動かそうという気概が国民の目に映らないのが本音だろう。


日々永田町の動きをメディアで聴くたびに、世界から日本がどう見られているかを感じていない政治家たちに呆れてしまうのは私だけではないと思う。中途半端に離合集散が図られてもいずれ崩壊するので、政策ごとに連立を組むような臨機応変で政治をやっていただくしか方策はないような気がする。