山高ければ谷深し

週末、家内とめずらしく2日間とも半日のショッピングへ出かけましたが、土曜日の大手家電売り場は閑散としているように感じました。途中の時間、これもめずらしく久し振りに同じ作品の映画鑑賞をしましたので、人出を始終見ていたわけではないのですが、土日は人出が半減しているようにわたしの目には写りました。


薄型液晶テレビが陳列されていますが、ロンドンオリンピック開催に目がけて購入が殺到するとはとても思えません。家電業界の業績が数年前のピークを境に急降下してきた現実が何となく理解されます。テレビは耐久消費財なので、しょっちゅう買い換えるものではありませんから、需要が飽和するまでは上り調子ですが、それが過ぎたら販売数は下り坂になります。


山が高いほど谷が深くなるのは株価も不動産価格も同じです。経済学者の中には恣意的なインフレを唱える人もいますが、グローバル経済の中で日本だけ小細工をしてもなんの効果もないでしょう。円高、株安の中で消費税論議に右往左往している国会には呆れてしまいます。足の引っ張り合いをしないで、国会がもっと長期的なビジョンを国の政治が国民に示すように変わってほしいものです。


大手企業の決算発表を見てみますと、日本の強みを生かして着実な投資をしているところが好業績のようです。「継続は力なり」と言いますが、地道に一つ一つ自社の安定基盤を築いてきた企業が勝ち組となっているようです。過去の成功にしがみつかないで、先を見て揺るがない取捨選択をしていかなければならないと思います。