結婚エピソード

もう随分昔の話になりますが、社員の結婚で驚天動地の思いをしたことがあります。結局は社内結婚だったのですが、なかなか結婚報告を受けるまで全社員が気づかなかったと思います。奥様は中途で入社してきましたが、とても頭脳明晰で即戦力もあり、明るく周りにも好かれる人でした。夫である男性がある時、顔がボコボコで青丹までつけて歯まで折れても真面目に出勤してきたので、てっきり酔っ払いに絡まれて殴られたのだろうと思っていました。


私としては、立場のある地位にいる方でしたので会社を休んでほしかったのですが、本当に真面目な方なので休むことも出来なかったのでしょう。普通の顔になるまで随分日数が掛かりましたが、原因を後から聞きましたら、奥様が飲みすぎて駅の階段から転げ落ちそうになったのを必死で助けて、自分のほうが重傷を負ったそうです。(真実はわかりませんが・・・)心配で自宅まで送り届けたそうです。(決して裏のある方ではありません)


気が合ったのもあるのでしょうが、おそらく人間性に引かれたのではないかと思います。社内のライバルを蹴落として、びっくりするほど歳の差のある結婚となったわけです。奥様も見る目があったと今でも疑う余地はありません。むしろ他人もうらやむような仲の良さです。私もご自宅にお邪魔したことがありますが、とても理想的なご夫婦です。待てば「日和の海路あり」というに相応しいと今でも思います。


ご主人は私の恩人でもあり、ご夫婦のお二人がいつまでも健康で明るい生活を続けになることを心から願っているところです。想えば、奥様が入社されたときからずっとお互いに仲良く体を寄せながら仕事をされていたことを思い出します。お互いに気を遣わなくても冗談を言いながら生活できると、双方に認識されたから結婚が成就したのだと思います。今は悠々自適な引退生活の中で海外のあちらこちらを旅行されているようです。


会社のブログに旅行記を書いてほしいと再三お願いしていますが、未だにご遠慮されて書いて頂けません。夫婦水入らずの海外旅行など一度も経験したことのない私も、是非ご旅行のお話を伺いたいところです。ご本人に代わりエピソードを披露させていただきましたが、あくまでご本人からお聞きした話の一部をもとに書かせていただきました。お許しを願います。