経営理念の話題

今日、たまたま某集まりで「経営ビジョン」を各社で語り合う機会がありました。ビジョンを経営理念とした場合に、その意義から必要性を重んじ、企業内に浸透させることが必要ですが、なかなか社員全員に周知徹底されていないことが多いものです。だた文書化して額縁に飾っていても経営者の思いが社員に通じていなければ何の意味もありません。


短く用語をまとめるのは一般的ですが、やはり大事なことは経営者の思いを多く発信することではないでしょうか。お客様に対しての姿勢や態度は各社それほど違いはありませんが、経営に対する思いは、経営者も人間ですから性格がそれぞれ違うように様々な価値観の違いもあるのではないかと思います。それぞれの思いを語り合うのも大事ですが、表面的な部分で終わってしまうこともあります。


この歳になってみて、経営も年輪を重ねることによって安定してくることが実感できます。経営者として未熟な頃にはいろんな経営上の失敗を経験します。しかし、何があっても企業を潰すようなことがあってはなりません。失敗に学んで、歯を食いしばって困難を乗り越えることが企業経営にとって一番大切です。年齢を重ねることにより冷静に判断もできるようになります。


経営がうまく行くか行かないかは、経営者の培われた人間性人間力に左右するところがあるような気がいたします。人が好きにならなければ人から好かれることもありませんが、兎角、人間同士ですから好き嫌いや苦手な心を抱きがちです。しかし、一歩踏み込んで付き合ってみれば人として大きな違いはないと思います。物事に対する優先度や価値観の違いは、お互いに対話の時間をかけて歩み寄る努力を継続することです。経営にいい時ばかりはありません。