就職を目指す学生に告ぐ

このところ学生さんが会社説明会へ来社されるが、私の講話の時間に学生さんにちょっと残酷な事例の質問を投げ掛けてみた。


「いつまでもあると思うな親と金」という諺があるが、もし今あなたの親がこの世にいなくても生きていける人は手を挙げて!と聞いてみた。


ところが残念ながら、親がいないと生きていけないという思いの学生さんがほとんどであった。おそらく今まで親がいないということを考えたこともないのだろうと思う。


私たちの時代は親がいなくても、学校を出てひとりで人生を切り開いてきた人が多かった。親と離れる運命に誰もが追い込まれたのである。


これから社会人として世の中に出るのであれば、親がいなくても生きていける、と学生さんから回答を期待していたる私が時代錯誤しているのだろうか。