雷親爺といたずら坊主

先日、行きつけの床屋のマスターとの世間話の中で、最近、雷親爺がいなくなったというような話をした。マスターの息子たちが人の家の前で騒いでいたら、窓を開けて初老の男が大声で「うるさい!!」と一喝したそうである。帰宅した息子は怒られて恐ろしかったと自宅でつぶやいたとのこと。それを聴きつけた両親はその後、訪ねて行き叱って頂いたお礼を言った、という話である。


昨今、教師の私の友人から聞いた話では、PTAが自分の子どもを苛めたと学校へ怒鳴り込んでくるので、PTA対策だけでも大変で真面目な授業どころではないのが現状という荒れた学校もあるらしい。そのような家庭で育った子どもがまともに育つわけがないのである。その点、前述の床屋のマスターは立派な親だと思う。雷親爺がいたずら坊主を叱り飛ばすような地域社会がいい。


子どもはいたずらして他人に叱られ、両親から説教されて育つものだと思う。