人生相談

若い頃から人生相談事に興味があるせいか、毎日そのような記事があったら必ず拝見するようにしている。20代の頃に毎日、車の中でラジオ放送のテレホン人生相談を良く聴いていた。今はもう亡くなられた山谷親平さんや加藤諦三さんがコメンテーターをなさって専門家も交えて適切なアドバイスを毎日の相談者にするという番組であった。


録音したものを後から放送で流していたものだろうが、相談内容が毎日さまざまなものであった。多くは夫婦間の諸問題や恋愛関係の話題ばかりであったが、人ごとながら若い自分自身にとっても人生勉強になったように思う。昔も今も夫婦間の問題や家庭上の諸問題は変わらないが、アドバイザーの意見を聴いたり記事を見たりして為になっていると感じる。


どうして毎日同じような相談ごとばかりが続くのだろうかと不思議な気がする。まさか新聞社がニセの記事を書いたり、大げさに書いたりすることはないと思うが、あまりにも極端な夫婦間や家庭の話が多い。大の大人が相談するまでもないと思うような単純な内容の相談事までも掲載されているので、失礼だが話題が幼稚化して見えるのである。


ただひとつ最近になって感じるのは以前に比べて家庭問題が圧倒的に多いということである。団塊世代の引退とも結びつくのかもしれないが、それより不況が影響して金銭問題のトラブルが増えてきているようにも考えられる。もっと元気の出る世の中にならないと、この類の諸問題は減らないような気がする。