コミュニケーション

昨日は以前お世話になった取引先の方と久しぶりにお会いして歓談した。普段中々お目にかかれない方なので本来は話題を事前に準備するべきなのだろうが、何も考えずにお迎えした次第である。私が単なるサラリーマンであったならとても対等にお話できる相手様ではないのだが、小さな会社でも経営者の身分として長年凌いできたからお付き合いいただけるのだと思う。


弊社も社歴が32年の老舗企業であるが、今日まで無事営業できていることに対して多くの方に大変感謝している。規模の拡大は力及ばずにこれまで決してできなかったが、多年にわたる人脈の形成・蓄積は規模に関わらず会社のそして自らの財産だと思っている。人は生身だからある年齢に達するといつでも健康な状態が保証されない、だから人生の中でチャンスを生かすのである。


有名人は別として、周辺でも突然に訃報を聞くのが自分自身にとっても普通である。だから人が健在なうちに学ぼうと言う気持ちは今も変わらない。人と接するだけでも学ぶことは多々あるのが事実なので、若い方にも先輩諸氏と接する機会を多く持って、さまざな角度から生き方というものを吸収してもらいたいと思うのである。


面白いもので、自分の見方を人を通してみると人間の輪郭というものがはっきり見えてくるのである。わかりやすく言うと一方的な見方では偏見も考えられるが、組織の中で日々見つめてきた人の話を聞くことによって人の全体像もつかめるのである。逆を言うと、自分自身も観察されていることになるので注意が必要である。


コミュニケーションはコンテンツとコンテクストという二つから成り立っていると雑誌に載っていたが、単なる発言や情報は聞けるが、根底にある情報や知識の背景にまでは踏み込むことがあまりないので、組織の中でうまく運営することになるとコンテクトを深く理解しなければならないよいうである。