我欲になってはいけない

昨日のニュースでちょっと気がついたこともあるし、人生訓として納得できることの一つとして「我欲になってはいけない」ということがある。経産省官僚のインサイダー取引による逮捕事件など氷山の一角なのかもしれないが、事前情報を知りうる身分の役人のモラルが崩れてしまっては、厳罰に処せられなければ国民に示しがつかないのである。


水戸黄門などで悪代官が我欲をむさぼったり、平民を苛め、遂に不祥事が発覚して黄門様のお灸を受けるシーンは毎度のことであるが、官僚たる者は我欲に走ってはいけないということを示したようなものだと思う。ミャンマーを堅物の枝野大臣が訪問したようだが、これから世界に開かれていくミャンマーアウン・サン・スー・チーさんのような人物を少しは見習ってほしいものである。


「憎まれっ子世に憚る」というが、若いときに幅を利かせても人間いつまでも元気でいるとは限らない。そういう人ほどさびしい最後を送るような気がする。某製紙会社の御曹司もその部類に属するのかもしれないが、すべて育てた親の責任に帰するのではないだろうか。貧乏で苦労して育てられた人ほど、いい最後を送るような気がする。


一時期、身分不相応の大金を手にし、さらに我欲を貫いたがために最後は無一文になって苦労して人生を終わる人もいるが、お金に余裕があるのならば、出来るだけ世のため人のために使ったほうが満足のあるいい人生を送れると思う。余裕がないなら決して見栄を張らず、質素な生活を楽しむことが人生には必要な気がする。