C世代

最近、C世代という新語が流行している。意味は、コンピューター(Computer)を傍らに育ち、ネットで知人とつながり(Connected)、コミュニティー(Community)を重視する。変化(Change)をいとわず、自分流を編み出す(Create)の事を表しているようである。


企業業績を見ても、横浜ベイスターズを買収したDeNA、グリーなどインターネット交流サイト(SNS)を運営する企業が円高、株安で大企業が業績不振で苦しむ中、ネットゲームの課金や広告収入で高収益を得ているのが今のご時勢である。


昨日、新年恒例の財界賀詞交歓会の模様がTVニュースで流れていたが、そろそろ同じ顔ぶれの財界の集まりも新たな工夫したほうがいいのではないだろうか。


注目すべきなのは、家電大手のJVCケンウッドの19%強の持ち株会社であるパナソニックが持ち株を売却し、今期4200億の連結最終赤字を計上するという異変である。


グリーの今期の営業利益は800億円を予想しているらしい。従業員800人の会社なので、1人1億円の利益を稼いでいるわけである。


大企業パナソニックに入る持ち株の売却額は、試算しても70億円くらいだというから、世の中の急激な企業間格差の変化に驚きを覚えざるをえない。


冒頭に書いたC世代の若者が時代の変化を一番捉えているのではないだろうか。日本の将来を左右するであろう若手のリーダーをもっと前面に押し立てて、日本の舵取りに対する意見を傾聴してみるのも必要である。


政治の世界も経済界も目立って登場する世代が古すぎるような気がする。変化の激しい時代においては財界でも老若男女の経営者同士の意見交換の場があったほうがいいと思う。


団塊世代が日本の高度経済成長を引っ張ってきたのは事実だが、C世代に育ってきた若者に次代を託し、やる気を与え、これからの日本を背負ってもらうよう先輩諸氏によって導くことが極めて重要である。