談論風発

ひと月に1〜2回、親しい方を私の自室内にご招待してお茶会を催しています。
世の中広しと言えども、お酒も入らずに天下国家を昼間から論じ合うことのできる仲間は滅多に見つからないと思います。特に話すテーマを用意しているわけではないのですが、その方と相性がいいのか思想が共通しているようで話題は自然と膨らみます。


一般に、夜の席で酔った勢いで討論しても、その場限りになることが多く、翌日にはケロッと忘れてしまうことが世間の付き合いとして大半のようです。もう1年以上茶友としてお付き合いいただいていますが、お茶を嗜みながらも討論が始まるとあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます。人間関係は生きかたの理念が共通していることが望ましいとつくづく思います。


さらに、できれば趣味が共通していることが大事ではないでしょうか。その方は趣味でチェロの楽団を長年にわたり率いていらっしゃいますが、当の私は楽器などまったく弾けませんし、おたまじゃくしなども読めませんが、クラシックへの造詣には格段の差がありますが、思いは共通しているような気がします。


ちなみに本日の話題は、ひとつ目は財界は労働者の雇用を65歳まで柔軟に対応しなければならないということ。二つ目は毎日、自分たちの趣味にばかり没頭している高齢者を社会貢献のためにボランティア活動してもらうような仕組みづくりが必要だということ。


高齢者医療費を削減するためにも、高齢者を大いに活用し、社会のために活動してもらうようにすることが必要だと思います。希望すれば最低でも年金をもらう65歳まで、もしくは身体が続く限り働けばいいのです。現役で元気に働いていれば病気も予防できますし、医療費も削減され、若者の負担も減ります。