これからの就活

進学に続いて、これからの就職活動について触れてみます。


近い将来、おそらく多くの大学生が海外赴任を避けられない時代になります。大企業を筆頭に日本企業は、グローバル人材として外国人の採用も積極的に行いますが、可能な限り日本人を採用して海外赴任を希望していきます。今後、海外の日本人採用は増えても、国内の雇用の場が減少していくのは必然です。


50社も100社も企業の応募する学生が多いようですが、同じようなレベルの企業に応募しても採用の結果はあまり変わらないということを知るべきですし、そのように学生を指導すべきだと思います。大事なことは就社ではなく就職ですから、とにかく企業の規模にこだわらず、可能なところに就職して仕事に就くことだと思います。


大きな企業より中小企業のほうが全体が見えますし、自分の実力を試すことが早くから可能だと思います。さまざまな経験を蓄積すれば、転職もそれなりの人物であれば評価してくれる企業社会ですから、自分の力を試す意味でもチャンスはこれまでよりも多い時代が到来するものだと思います。


大企業も下請けの関連企業も主戦場は海外になってきますので、若年労働者の海外勤務は当たり前になっていくことになります。多くの若者が海外と日本をまたに掛けて転戦する時代です。語学や海外の文化を身につけることも可能となります。


どうしても国内へ留まりたい人材が中小企業へ集中してくる時代になるでしょう。優秀な学生が中小企業へ入社することで、知的産業界でも自分で「考える」人材が増え、企業が活性化し、そこでイノベーションが生まれ、先進技術が海外へ逆に発信されるようになれば、これからの日本全体にとっても幸いなことです。


若者には前向きに自信をもって行動してほしいし、将来の日本を明るくするためにも、是非とも頑張ってもらいたいと思います。