「お江」が終わった

今年の1月から始まったNHK大河ドラマ「お江」が昨日最終回を迎えた。


全体を拝見した印象として、今回の作品は今までの大河ドラマと違って、時代を経て登場してくる様々な歴史上の人物にやや迫力が不足していたというか戦国時代にしては武将に心優しさが感じられた。


大河ドラマに出てくる女優の出演者たちも最近は美人揃いで、その点も視聴者に爽やか感を与えつつ視聴率を盛り上げようと考えている局側の事情が垣間見えるようである。


駿府における晩年の家康の光景をもっと映像的に見たかったこともあるが、毎回ずっと見てきて今回の作品が「お江」が主人公だというのを映像的にあまり強調されていなかった点が、役者の個性がバラエティ性に富んで視聴者も継続的に楽しめたように思われた。


液晶デジタルテレビの普及で色彩が鮮明になり、むしろ女優が身につけている華やかな着物に注目が集まるというのが、内容の良し悪しはともかくとして視聴率を優先するのが昨今の番組の現状ではないだろうか。