時の人の素顔

私の記憶では、これまで日本の宰相が単独でテレビ生出演して突撃インタビューを受けることはなかったと考えている。昨日、NHK9時のニュース番組に野田首相が生出演して大越キャスターのインタビューに応えていたので首相の考えが非常に明確でわかりやすかったように思う。

ぶら下がり会見に臨まないと各メディアから批判されていたが、首相なりのスタンスがあることが理解できた。野田首相の一部の報道を見て、原発の再稼動を容認するなど原発推進派と勘違いしていた国民も多いと思うが、菅前首相の脱原発の発言の考えと根本的に変わらないと明言していた。

代表立候補の当初、なかなか正体が見えにくい人だという印象であったが、テレビ報道による野田首相の一挙手一投足を日を追うごとに拝見しているうちに、今は選ばれるべき人物だったという思いである。
世界ではまだ日本の首相のように民衆の目線に立って執政を行うというには程遠い国が多い。

考えてみれば日本国の政権交代も民衆の力が成したといっても過言ではない。野田首相が「自分は1億2千8百万の日本人を乗せた船の舵取りを任されている」「間違いは許されないので国民の声を真摯に受け止めて舵取りをしなければならない」と語っていたのが印象的だった。