人の死は辛い

昨日、NHKで「プロフェッショナル 仕事の流儀」という番組を見た。

血液の癌である白血病は未だに不治の病の要素が強いという印象を得たが、早期発見だと全快できる可能性があるということで、余命の宣告を受けた患者が生存を願って名医に必死に掛かろうとしている光景をみて胸が痛む気持ちだった。担当されていた専門医の、患者の生命をひたむきに助けようとしている姿勢に尊敬の念すら覚えた。

残念ながら映像に出ていた患者さんは治療の甲斐もなく亡くなられてしまったが、必死に生きようとしている患者さんと懸命に命を救おうとしている医者のつながりが病によって無残に断たれていく空間が見ている視聴者としても何とも表現しがたい辛さであった。

今は時効となってしまったのでお話しするが、私自身も癌病棟でひと月ばかり過ごした過去があるので患者さん本人の気持ちも家族の気持ちも病院関係者の対応も見てきたので少しは理解できる部分もある。近年は自殺する人が多いが、一方で一日でも生きようと神に願っている人もいることをわかってほしいものである。

たった一度の人生であり、たった一つしかない命なので大切にしなければならないと思うのである。