蘇る懐かしさ

昨日、新橋で37年ぶりにお会いした方がいる。「キシャポッポの前」の待ち合わせだったが、顔もお互いに見覚えがないので携帯で話しながら待ち位置を確認して漸くご対面である。同じ九州の方だが、東京勤務も長く夜のお店もよくご存知であった。サラリーマンの常連が集う新橋の飲み屋街でも、お魚などが美味しいところは平日なのに超満員で中々途中では入れない。人気の店は常連が何回転もするようであるが、お客が閑散としたお店もある。

サラリーマンで支えられた新橋の飲み屋街の盛況ぶりは、日本経済の現況を物語るとも言われている。たまには新橋界隈の雑踏を聞くのも景況感を占う上でよいのかもしれない。私はあまり飲めないが、連れの人は酒豪のようだったので日本酒を何本もお代わりしていた。酒をお互いに酌み交わすほどであればいいのだが、何十年振りなのにお相手ができなくて私自身残念でもあった。初対面に近い方なので今回はこの程度でいいだろうと思った。

まだ時間(夜の9時頃)が早かったので、銀座7丁目方面へ一緒に歩いて3ヶ月振りだという行きつけの店に誘われた。そのお店は元ワイルドワンズ加瀬邦彦さんのお店だった。団塊の世代には圧倒的な人気の人なのだが、案の定お客さんは団塊の世代の方ばかりであった。わたしもまさかと思ったのだが、初めて本物の加瀬邦彦さんを目の前で拝見した。御歳70歳の方のようであるが、演奏からボーカルまで久しぶりに青春時代を味わった。