美しい話

昨日、深夜に自宅の電話のベルが突然鳴り響きびっくりしました。大体、夜中の電話にいい話はないのですがやはり案の定でした。妻が電話口に出たところ、次女からの泣き声交じりの会話のやり取りがしばらく続いていました。うっすら眠りについていた私も気になりどうしたのかと聞くと、同じ会社の先輩の犬が16才で亡くなったとのことです。

次女の先輩のご夫婦は横浜市内に在住のようですが、家を新築した途端にご主人はシンガポールへ転勤になられたようです。奥さん共々シンガポール生活と横浜を行ったりきたりされていたようですが、そのうち何年か後にご主人は日本へ転勤となったようですが、犬の安全を考えて奥様は高齢の犬をシンガポールに在住のまま買われていたそうです。

ご主人も奥様と犬が気がかりで、シンガポールと日本を行ったりきたりされていたとの事です。次女も幼児の頃から動物が好きで、かつて他人のペットなどにも愛情を注ぐところがありました。今回は会社の先輩の愛犬が奥様の腕の中で大往生したようです。時差があるとはいえ遠くシンガポールからのペットの訃報を奥様から聞いて、我が家にも知らせてきたようです。近く遺骨とともに奥様も帰国されるとのことです。

昨日は仕事で11時頃までお客様と飲み会があったようで、きっと週始めの仕事の疲れも出ていたのでしょう。たとえペットといえども飼い主にとっては家族同然の存在ですから悲しみは耐えないものです。人間は成長するとなかなか親の言うとおりに素直になれないのですが、犬などは何歳になっても素直でいつまでも変わらず従順です。

人間社会で生きる私たちも犬などから学ぶべきものは多々あるような気がします。泣き崩れていた娘が今日は元気を取り戻して会社へ無事出勤したかどうか多少気になる馬鹿親父です。