同感

「宮城の航空自衛隊松島基地津波を浴びた戦闘機である。1機110億円で買った18機が水没した。うち12機は処分、6機は修理されるが800億円かかる。」天声人語朝日新聞

このコラムの記事を見て、私自身も当時1機100億円もする高価な戦闘機がなぜ津波に流されるまま非難しなかったのだろうと疑問を感じた。国家の有事の際の完璧な防備が、国防を担う航空自衛隊の任務だと思ったからである。

例えて言うならば、消防署の消防車が津波に流されるままに放置されていたら火災が発生した時に万全に対応できるはずがないだろう。地震発生後、1時間くらいは非難の時間的な猶予があったはずなのにと一般国民から見れば想像されたのであろう。

問題なのは有限の国家予算というものを湯水のように使う国の姿勢に国民が疑問を持つのである。批判されてから政治があたふたと動くようでは国民の信頼を築くことはできないというのが率直な感想である。