ネット対応の国に
日本は政府をはじめ官公庁から産業界まで、ネットを通して頻繁に発生する企業内サーバへのサイバー攻撃に対して、どのような防備の考えを持っているのだろうか。情報セキュリティに対する管理があまりにもおろそかに過ぎるような印象がある。国家の防衛産業の機密ともいうべきデータを保存している民間企業（三菱重工やＩＨＩ）のサーバがいとも簡単にサイバー攻撃を受けるとはネット時代にあまりに管理不行き届きのような気がする。
正直、日本政府ほど先進国の中でインターネット時代にデジタルデータの処理や利用の対応に後れている国は無いのではないだろうか。ほとんどのＩＴソフトが輸入製品であることをみても、ネット社会における国家としてのＩＴ産業分野は完全に先進諸国に水をあけられている現実の姿を国は直視すべきである。 様々な規制に縛られて新産業が生まれにくいのも、生産性や高付加価値の底上げにＩＴを駆使しようという戦略がまったく無いからである。
以前、ある内閣でＩＴ担当大臣なるものが存在したが、まったくＩＴ業界の発展に寄与しなかったために、一部でＩＴ省が必要と論じられてもいつしか議論はどこかへ消えてしまった感がある。日本の雇用を増やし、新しい産業をこれから将来に向けて発掘させようとするならば、米国のようにネット企業を育てようと国家的な経済戦略を論じなければならないと考える。
東北地方のＩＴインフラが新たに再構築されることで、国内のＩＴ業界によって若者の雇用が増えることを一企業として期待するとともに少しでも貢献したい。
