やればできる!

福島原発事故を契機に東京電力の電力供給量に危険信号あり、と問い沙汰されてから関東地方を中心に今では日本全体までもが節電を心がけるようになった。最近は電気予報なるものもTVなどで表示されるようになり、需要量が供給量に比して少ないとほっと安堵感を抱く気分である。ちょっと前までは需要予測が80%を越えていたと思うが、今では毎日75%前後までもろもろのところで節電されているようである。

我が社内の報告でも、昨年より電気使用量が20%削減されているとのことである。おそらく国民の並々ならぬ我慢と努力で、もし30%を原発が供給量を占めていたとしても、停止も含めれば15%程度の原発稼動による電力供給量ではないだろうか。
工場などへの電力供給を優先して、ITを使ったスマートグリッド技術を活用して電力需要の平準化を早めれば、さらに効果的な電力使用が実現できるので、社会的な混乱を呼ぶこともないだろう。

一病息災ではないが、原発事故で日本は多大な不幸を招いたからこそ、国民が知恵を絞って代替エネルギーを開発しなければならない機会を得たともいえる。便利さを忘れて無尽蔵に電力を使ってきた我々にも、天罰として強力な節約志向という精神を神から植えつけられたのが日本の実態ではないだろうかと思う。