TVのデジタル化を生かす

昨日、TVのアナログ放送が終了するということで、TVを観ていても慌しさを感じましたが、おそらく多くの国民がデジタル放送になって何が変わるのか、メリットとデメリットは何かを知らないのではないでしょうか。一説では、デジタル化が多くの買い替え需要を生んで経済の活性化をもたらすから景気的にメリットがあると言われています。

言わせていただきますと、もっと政府は国民に対してデジタル化をする大きな理由と、今後メリットとなって世の中のしくみが変わっていく面を事前に国民一人ひとりにわかり易く説明すべきでしたが、その点の配慮がもう少し足りなかったように感じられます。おそらく多くの既存の規制の枠に放送と通信の分野が阻まれているので、大胆な改革ができないのだろうと予想します。

昨日はアナログ放送の終焉ということもあり、TV放送が始まって58年間の様々なTV放送の歴史が映し出されましたが、日本のTV放送界はまだまだコンテンツを国民に自由に開放することに対して消極的な姿勢を感じます。アメリカでは便利なインターネットツールが誕生し、いつでもどこでも好きな時間に自由に放送コンテンツが無料で開放されているようです。日本も惜しまないで、まずは無料で過去のコンテンツを放送メディア業界が自由に国民に無料開放すれば、もっとまともな素晴らしい世の中になるはずです。

宝の持ち腐れで、素晴らしいコンテンツも世の中に広がらない今の状況が続けばデジタル放送の社会もあまり意味がないのではないでしょうか。思い切った放送業界の規制撤廃を願いたいものです。そのことによって放送業界にも新たなビジネスの展開が必ず見えてくると思います。