液状化現象

3月11日の大震災で関東各地で土壌の液状化現象が起きて大問題に
なっている。今から30年近く前に私が建設業界に身を置いていた時に、
運輸会社の構内舗装工事を請け負って、私自身が提案から営業、契約、
施工、請求、回収まで関わったことがある。

敷地が北海道特有の泥炭地で砂利をどんなに入れてもズブズブと大型
トラックが傾くほどの地盤だったことを覚えている。そのときに私が提案し
た工法が路盤改良とベアコートという軟弱地盤に強い工法だった。建設
会社を離れた後も、近くで開発されていたMM21の改良工事には興味を
抱いていた。

大型建造物を立てるときには路盤改良とともに何十メートルもの杭を何本
も杭打ちするのが当たり前であるのに、住宅地は簡単に基礎工事を済ま
せてきたのが今日の有様だと思う。日曜日もNHK特集で報道されていたが、
建築と土木の境界線があやふやの中で住宅建設が活発に行われてきた
からこそ問題だと思う。