避難所生活に思う

もう一月も経ようとしているのに、未だ16万人の被災者の方々が避難所生活を強いられている。
行き先も不明で、生活の見通しの立たず、多くの方々にとって気の遠くなるような思いだろう。

私ならば、住まいを無くした多くの方の同意が取れたら、行政を動かして第2の故郷を作るべく、西日本全体に被災者を移住させる計画を提案する。

おそらく復興までは3、4年は掛かるだろうし、避難民の方々全員に仮説住居が行き渡るまでは相当に時間がかかると考えられる。
その間は建設作業以外で生計を立てることは住民にとってなかなか難しいと思う。

この際だから地方の過疎化と高齢化を同時進行で考えて、日本の地方の街づくりを再生したらどうだろうか。
「ふるさとは遠くにありて想うもの」と昔は集団就職する若者の間で語られたが、現在はふるさとへ帰ろうと思えば交通インフラが発達しているため時間的にあっというに帰郷できるので、地方にいても寂しくないと思う。

昔は、地方から都会へ出るのは外国へ行くような距離感覚だったが、今は同じ日本の中で日帰りで自由に行き来できる時代なので、昔のような寂しさや切ない気持ちは全く感じないはずである。
ふるさとがあった方が帰郷する楽しみもあり、同じ人生として幸せに生きれると思うのだが・・・。

第一次産業でも西日本へ多くの現役の人々が家族と共に移動すれば、受け入れ地域も地域産業の担い手が増えて、再び地方のさまざまな活性化が図られると思う。
今後の東北は構想の青写真から実際土地が機能し、再生するまで何年も時間が掛かるだろう。

被災者の安住を考えれば、少しでも早く避難所から解放し、住居を与え、日常の生活を取り戻すことが優先されるのではないだろうか。

もっと日本全体に視野を広げて土地の活用を考えたほうが、今後の理想の街づくりができると思う。