男の役割

先日、タンザニアで取材されたライオンの家族の生き方をTVで見て、人間社会と照らし合わせて興味がわき参考になった。野生での縄張りが人間社会では家のようなものだが、ライオンの雄の生き方は人間社会より厳格だというのが理解できた。

雄(男)は子孫の繁栄の道具として存在は必要だが、成人したら群れ(家)から独立して1人で生きていかなければならない。雄はひとりで外的から家族を守らなければならないし、外敵に負けたら子どもまで殺されてしまうのである。雌たちは協力して狩りをし、子どもを育てる役割を担っている。

人間社会とも似たところがあるが、人間も見習わなければならない部分も多々あるような気がした。
ちょうど角田光代さんの「八日目の蝉」を読み終えたところで動物のTVの現象が重なってしまったので比較検討してみたくなった。

世の中には家族を守り、成人まで子育ての義務を果たす男親がいるかと思うと、人任せの男の存在も多い。
子どもが、また親と同じ人生を踏襲するのは納得いかないし、家庭に問題があるようであれば、是非とも「他山の石」として大人の後ろ姿から学んで欲しいものである。