先日のニュースで注目したのは、死刑で服役している84歳の受刑者に再審の道が開かれたことである。
事件の概要は読んだが、一審で無罪が、二審、
最高裁で死刑判決となった。
驚いたのは物的証拠の鑑定でシロにも係わらず、自白のみで投獄されたことである。
現在の
刑事訴訟法は自白のみでは収監されることはないが、旧法では自白は唯一の犯罪に関わる証拠とされた。
おそらく当時、旧法で処理されたのであろうから、再審請求が受理されたことは喜ばしいが、あまりにも時間が経ち過ぎてしまった。
高裁に差し戻されて無罪判決となり、
最高裁で結審して保釈されるまで二年は掛かるという。
大変お気の毒な話だが、無罪判決を勝ち取られるまで、長生きされることを祈りたい。