手段が目的化している傾向がある。

手段は目的に到達するための一つの方策に過ぎないのであるが、手段を目的にしてしまっている人が見られる。

例えば学業の為にアルバイトで学費を稼ぐのであれば理解できるが、アルバイトにのめり込んでしまい本業を忘れてしまっているように感じられる学生もいる。

何のために高い学費まで出して進学するのだろうと思うが、周りにつられて目的意識もなく行動を起こすのだろう。

社会人になっても目の前の現象にばかり囚われて、与えられた仕事がどういう目的の下にどんな手段でどんな目標を達成しようとするものなのかを深く考えて理解しようとしない人がいる。

なぜこのような人が増えているのだろうと考えるに、やはり幼少時代から一方的に受身の姿勢で学校時代を過ごしてきたからではないだろうか。

家庭も学校も子どもの教育の在り方を根本から考え直す必要があるような気がする。