内定取り消しの是非

昨年後半の急激な企業業績の悪化に伴い、就職内定の取り消しが相次いでニュースとなっている。

確かに企業側の無責任さも問題であるが、会社存続のためにやむを得ない面も否定できない。

一方、学生側からの内定辞退のケースは以前から日常茶飯事に発生しているが、これまで社会的に何の批判もされていない。

おそらく今後企業側ばかりが内定取り消しの責任を問われると、企業側も内定を出すのを渋ることになり、学生の就職も一層厳しさを増すことになるだろう。

しかし発想を変えれば、現在の就職活動時期は異常とも言えるので、安易な青田刈りが是正され本来の就職時期に戻すチャンスかも知れない。

この不況期に学生の就職活動についても議論されて改革されることを政財界の良識者に期待したい。

福岡地裁内々定取り消し企業への制裁は今後大きな波紋を生むだろう。