外需依存に片寄り過ぎたか?
現在の大不況の原因として、巷では、日本は外需依存し過ぎたとの批判がある。
しかし日本が輸出国としてひとり勝ちすることは、現代では国際的に難しい。
プラザ合意で円高誘導を受け入れざるを得なかったのも、国際収支のアンバランスからである。
日本の産業界は国際社会での生き残りを賭けて、年を追うごとに海外へ生産拠点を移した。
その結果、国内労働市場に空洞化現象をもたらす事になってしまった。
政治が本当に賢いならば、外需と内需の経済活動をバランスして、もっと豊かな国造りができたであろう。
産業構造の転換は以前から言われてきたことだが、進展してこなかったがために、今日の雇用問題を抱えている感じがする。
政治の舵取り次第で、この世界的大不況は産業構造転換のいいチャンスだと思う。
新しい雇用のためにも、規制緩和によって新産業が誕生することを期待する。