若返った我が家の愛犬

もう四年前になるが、何気なく雌のレンタル犬と過ごすうちに愛着が湧き、とうとう飼ってしまった。

当初は家の中でも寝てばかり、散歩させても座り込んで歩かず、つまらない気持ちを内心家族は抱いていた。

しかし表情が何とも言えないほど可愛く、ペットショップへの返却も家族全員が辛い思いをした。

結局、五歳を最後に引退させるとのことでペットショップから引き取りの打診を受けた。

あれから二年が経つが、昔より若返ったように、食欲もあるし散歩も好きになってくれた。

子育てが去った今、一番の楽しみは帰宅後に膝の上に飛び乗ってうたた寝する様子と、夜に布団へ添い寝をしてくる毎日変わらぬ彼女の行動である。

わたしが居るときは、食事やオシッコとウンコの始末はわたしの当番だが、何とも几帳面でタイムリーなこの習性には非常に感心してしまう。