紙一重の差

週末、たまたまTVで、現在ヤンキーズで活躍中のイチロー選手を取り上げたスペシャル番組を観ました。あまりイチロー選手について詳しいことは知らないのでコメントはできませんが、長年活躍してシアトルのファンにも溶け込んでいたイチロー選手がマリナーズとの契約更新を断念して、ニューヨークのヤンキーズへ移籍することになった、その前後の彼の心境を詳細に追跡する特集番組であったと思う。


マリナーズでの不調の原因がわからず、自分のスイングで「紙一重の差」が何なのかが掴めないと悩んでいることもあったようである。不調でチームの中でも孤立していることを自分自身で感じながらも、慣れ親しんだ球団を去ることへの寂しさや不安感もあったようであるが、自分をもう一度奮い立たせ、新天地でチャレンジしようと努力している姿勢にはTVを観ていて感動を覚えるものがあった。


私自身も若い頃に無謀ともいえる新天地へ転職を経験したことがあるが、イチロー選手と同じように最後に決断へ合意を示してくれたのは妻であり、もし最後まで反対して一緒に新天地へ着いてくれそうでなかったならば、今考えても無謀だった転職は諦めたに違いないと思う。イチロー選手のような一流の野球選手でも、陰で支えてくれている奥様の存在が大きいということを番組で教えられたようである。


人生における紙一重の差ともいうべき困難な壁は、前向きの姿勢があれば必ず幸運が壁を突き破り、道が開けると思うのである。