「おしん」の再来

今、30年ぶりに「おしん」という、かつて朝のNHK連続テレビドラマとして人気だった番組が再放送されている。橋田壽賀子原作のドラマ化だが、30年前の日本でのテレビ放送をきっかけに世界中で視聴されてきた超人気ドラマでもある。この時期に何で再放送されることになったのか訳は知らないが、我が家でもかじりつきで再放送番組を見ているようなので、視聴者から再び人気を帯びているののだろうが何となく興味深い。


私自身はそれほど興味は無いのだが、家族が見ているのでどうしても年末年始の休みに目に入ってしまった。途中は省略されているのかわからないが、気が付かぬうちにいつのまにか「おしん」の配役も変わって、子どもだった「おしん」が大人に成長しているようである。かつて平成バブル時代に、多店舗展開し過ぎて事業の失敗をしたスーパーも物語のモデルになっているようである。


何が海外に受けたのか本当の理由はわからないが、ドラマでの登場人物のやりとりやドラマの流れを観ていると人生の縮図が世界中の人々に共通しているのではないかと想像する。ひょっとして、あるいは戦争に負けた日本人が、どのようにして立ち上がり今日まで高度経済成長の道を辿ってきたのかを、外国の人もテレビを通じて注目したのかもしれない。私たち日本人には普通の出来事でも、海外では意外に脚光を浴びることをこの番組は教えてくれたと思う。