日本の英語教育

今に始まったことではないが、私を含めて日本のビジネスマンの英語力の乏しさは恥じるしかない。日本の企業が団体で外国を訪れるときには必ずJETROを初めとした通訳のお世話になることが多い。昨日、たまたまタイのIT企業とのビジネスマッチングに参加したが、各企業の代表がいずれもタイ語は当然、英語や片言の日本語も使えるビジネスマンばかりであった。中学から高校、そして大学まで英語は必須科目として学んできたが会話ができないというのが現実である。


原因は、日常の会話として英語を使う必要がほとんどの日本人にはなかったからだと思う。アジアの諸国は欧米や周辺国とのビジネスで、英語は公用語として必ず身につけなければ通商が成り立たないという現実があったからであろう。昨今はグローバル経済の名の下に、海外進出の日本企業が後を経たない時代である。日本語だけで通用するのは日本国内だけであり、今後、多くの日本企業は海外との商売のやり取りを進めるようになっていくと思われる。


我が社も英語力など考えもしなかったのであるが、たまたまアメリカ企業から製品を輸入することになって商取引を英語でやらざるを得なくなり、今年になり一斉に英語教育をしようというムードが社内の一部に定着しつつある。年齢には関係なく、ビジネス上必要となれば勉強も厭わないということを最近になって実感している。これからは日本の英語教育は社会に出て苦労しないよう、小中高の学校において最低限の会話がスムーズにできるように指導がなされなければならないと思う。