古今東西

今、フットサルW杯がタイで開催されているようだが、先日、日本対シリア戦の試合もチラッとニュースで拝見したが、現在も内戦中のシリアの選手が、スポーツの国際大会にフェアプレーで臨んでいる姿を見て同情を覚えた。日本も第一次世界大戦中はドイツとも条約を結んでいたので、ベルリンオリンピックでは大活躍をしたようである。但し、戦況が悪化したり、外交が断絶状態になると歴史的にはスポーツにも影響するようである。


エジプトもムバラク政権が倒れて、リビアカダフィー政権が倒れ新政権へ移行したが、シリア国内は内戦状態の収拾が付かず、なかなか一筋縄では新政権樹立とまで難しい。しかし、政情不安定な中東諸国でもスポーツ界は火が消えないようである。スポーツ大会が国際親交の極めて重要なイベントであることは、卓球外交で今日の日中関係が芽生えたことは誰もが知るところである。スポーツ選手は正々堂々と試合を行うので国の鑑でもあろう。


話は変わるが、人と人、国家と国家の紛争が起きると収拾が付かない。お互いに決着が付くまで最後まで戦うことが多い。日本も戦時中、もし原爆が投下されなかったら、最後まで投降せず国民総動員で戦っていただろうといわれ、今日のような繁栄した日本の存在はなかったかもしれない。日本近海の緊張状態も決して油断は禁物だと思うし、相手国を刺激することは日本にとっても得策で無いと考える。お互いの思いやりさえあれば、間違っても紛争は起きない。