新聞の価値

多くの人が日々の時間に追われて、ゆっくり新聞の隅々に目を通す機会は少ないのではないだろうか。集合教育と違い、新聞から得る情報は人それぞれであるので、議論する機会すらないのが社会の現状でもある。私自身が思うに、早朝に新聞を見ていると、テレビ以上に教えられる記事に接することが多い。


テレビは様々な角度から人の意見を多面的に捉えることが難しいが、新聞はいろんなジャンルで人の意見をじっくり感じ取ることが出来る。ただ今の新聞に残念なことは、デジタル社会の利点をもっと活用できればということである。世論の形成は、双方向の意見の擦り合わせがあって自然となされるものだからである。


スマートフォンの普及で、新聞紙を手にするビジネスマンも電車内で少なくなったが、デジタル技術の効用を活かせば、もっと新聞という貴重な情報源でバランスの取れた思考力が身につくと思うのである。多忙な現代のビジネスマンだからこそ、貴重な時間を駆使して新聞に目を通して欲しいと思う。