回顧録

毎日、寝床に着くのが早いせいか、今朝などは午前2時過ぎに目覚めて、トイレに入りつつ一旦横になって3時過ぎには起きてしまった。ところが3時半には既に新聞が入っていた。”ご苦労様”の一言でも掛けたかったが、あっという間に配達員もいなくなったようである。かつて私も新聞配達を経験したことがあるが、あまりにも朝が早いので感心している。若い頃は目覚めが悪くて、朝早い起床は苦手中の苦手だった。


朝寝坊ということは、それだけ寝る体力があり若いという証拠らしい。かつては朝寝坊して新聞の配達が遅れて、お客様に怒鳴られる夢を、新聞配達をやめてからも10年間くらい時々見ることがあった。実は来春卒業予定の内定者の中に新聞配達少年がめずらしくいた。現在はほとんどバイクでの配達だが、かつては何10キロも自転車の前後に積んでフラフラ運転しながら配達していた。


こんな話をするには時間が足りないのでこの位にするが、かつては貧乏学生が当たり前で、皆何らかのアルバイトをして生活費を稼いでいたようである。時代も感覚も違うので今の人には参考にならないかもしれないが、出稼ぎ労働者のように地方から東京へ出てきて、目出度く大学へ入るというのは田舎者からは夢のような人生経験であった。


今は豊かさが当たり前になってしまったので、満足感もあまり感じないのかもしれないが元気であることが一番だと思う。