コラボ(連携)で生き残り

長年、日本のビジネスは垂直統合方式で生存を維持してきた。しかし、今やその方式はBRICs諸国に移ってきている。欧米諸国の背中を後追いして、肩を並べるまでに成長してきた日本も、これからは自ら市場を創り出し、自らの手で新しい市場を切り開いて進んで行かなければならない時代が到来したということである。そのための方策が水平統合ビジネスだと思う。


言論の自由で、政治の世界も今や大衆迎合型のポピュリズム政治のために、なかなか決め事が前に進まないで実行の遅滞ばかりが問われているが、国民自身にも深く議論が求められているので、国民自身も自分の事として、学びながら深く考えて悩みつつ結論に導いていく、多少のリスクを背負うという覚悟が必要である。単に反対ばかり唱えていても、新しい時代に対応できないと考えるべきである。


今、多くの企業が先行き不透明感を抱いているが、中でも元気に業績を伸ばしているところも存在する。その成功要因の一つが、コア事業のコラボ(連携)を共同でうまく回しているところではないかと見ている。日本の家電業界が窮地に陥ったのも、自前で多額の設備投資をして、自らの利益のためだけに市場で奔走したからではないだろうか。これからはお互いの利益のために、各社が臨機応変に共通の目的のために得意分野を生かしてチームを組むコラボが必要だろう。